施工中に関して
概要
深い掘削が伴う山留め工事の場合、山留め壁のみで自立可能な深さを超える場合があります。そのため、山留め支保工という山留め壁を支持する仮設構造物を設置します。
内容
施工する際の掘削深さ、土質、地下水位、作用する土圧等を事前に検討し計画を行います。
山留め支保工は複数の部材から構成されており、
土留め壁に対して水平方向に支える「腹起」
土留め壁や腹起しに作用する土圧を軽減させ、変形を防ぐ「切梁」
腹起しと切梁に対して斜めに取付け、ズレ止めや土圧を分散させる役割を果たす「火打ち」
人力で伸縮させることにより部材の隙間を調整する「キリンジャッキ」
など数多くの部材を施工計画の順に沿って取り付けていきます。
躯体や構造物の基盤の設置・構築が完了すると土を埋戻し、解体作業に移ります。
解体作業は、土留め壁が自立可能になるまで掘削した土を埋め戻し、それから支保工を解体します。
多段的に支保工を架設している場合は、事前の計画に基づき、土留め壁が倒壊しないよう、支保工解体と埋め戻しの工程を繰り返します。当然に支保工にも土圧がかかるため、土圧がかかっている状態だと撤去出来ない部材が出てくる場合があります。そのような問題が発生することを見据えて解決策を講じ、施工計画を作成し、ご提案しています。
