施工後に関して

概要

不具合やクレームが発生した際、発生の状況や原因、処置(是正処置の有無)及び、是正処置実施後の評価を社内で回覧し、報告をします。書類(クレーム情報・不適合製品是正処置実施・確認書)を提出して終わりにするのではなく、是正処置の内容が具体的かつ実践可能で有効的な内容なものか展開させることです。

予防処置は品質と安全の観点から行います。

〇品質:施工品質(精度)を確保できない、また支障する要因がある場合いかに品質を確保するか事前に検討します。

例として、解体工事後の現場にて地中障害物(解体工事の残存物など)によって管理基準値内で杭を打設できない状況に陥った場合の予防処置として、お客様に事前に試掘を行い、障害物の有無についての確認を要望します。施工中に発生した場合は、すぐに協議し、撤去または施工位置の変更などの可能性があることを顧客に伝達することも予防処置の1つです。様々な場面を推定して、予防処置を行います。

〇安全:過去の事例等から、起こりうる可能性のある事故・災害の要員を事前に洗いだし、防止策を講ずることです。

例として、解体工事後の地盤は軟弱になります。弊社では重機を用いた施工が多く、解体工事後の地盤に大型重機を設置する際、そのままだと設置地盤が軟弱になっており、機械が転倒してしまう可能があります。その予防処置として、機械の乗り入れ前にキャスポル(簡易支持力測定器)で解体後、地盤の耐力を確認します。その結果により、耐力が不足する場合は、地盤改良・敷鉄板の要望をお客様に行います。
予防処置で気を付けていることは、現場ごとに異なる独特な状況や、条件を加味した上で品質の高い製品をより安全に顧客へ提供できるかを考慮し、処置の内容を決定することです。